URシリーズ
耐脱亜鉛黄銅合金・海面養殖生簀用銅合金

黄銅合金を水道水や海水などが接触する部材に使用すると、黄銅合金表面から亜鉛が選択的に溶出する「脱亜鉛腐食」が発生することがあります。
URシリーズはこの脱亜鉛腐食性に優れた銅合金材料であり、用途によって最適な材料を提供することが可能です。

主な特長

  • 1) 良好な耐脱亜鉛腐食性。
  • 2) 良好な被削性(UR31,34)
  • 3) 良好な熱間鍛造性(UR34)
  • 4) 良好な耐海水性(UR30ST)
  • 5) 良好な防汚性(UR30ST)

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主な用途

  • 1) 水栓金具・給湯配管部品・熱交換部品(UR31,34)
  • 2) 養殖用生簀(UR30ST)

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化学成分

URシリーズの化学成分を示します。

URシリーズの代表組成(重量%)
  Cu Sn Ni Al Pb Zn
UR30ST 67 0.7   0.6   残部
UR31 64 0.8 <0.1   1.9 残部
UR34 62 0.8 <0.1   1.7 残部

※ 不可避不純物および微量添加元素を含む

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物理的性質

URシリーズの物理的性質を示します。

URシリーズの物理的性質
特性 代表値
物理的性質の項目 UR31 UR34 UR30ST
比重 8.5 8.5 8.5
導電率%
IACS
26 26 20
熱膨張係数
10-6 /℃
21 21 21
縦弾性係数
kN/mm2
103 103 103

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機械的性質

URシリーズの機械的性質を示します。

URシリーズの機械的性質(代表値)
合金 形状 寸法 調質又は
仕上状態
表面硬さ
HRB
引張強さ
(N/mm2
伸び
(%)
耐力
(N/mm2
UR30ST Ø4 1/4H 52 420 23
UR31 Ø20 D 73 415 35 280
Ø35 D 50 350 50 140
UR34 Ø28 E 44 380 42
Ø58 E 38 360 45
URシリーズの機械的性質(代表値)
合金 UR30ST
形状
寸法 Ø4
調質又は
仕上状態
1/4H
表面硬さ
HRB
52
引張強さ
(N/mm2
420
伸び
(%)
23
耐力
(N/mm2
-
合金 UR31
形状
寸法 Ø20 Ø35
調質又は
仕上状態
D D
表面硬さ
HRB
73 50
引張強さ
(N/mm2
415 350
伸び
(%)
35 50
耐力
(N/mm2
280 140
合金 UR34
形状
寸法 Ø28 Ø58
調質又は
仕上状態
E E
表面硬さ
HRB
44 38
引張強さ
(N/mm2
380 360
伸び
(%)
42 45
耐力
(N/mm2
- -

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耐食性

URシリーズは優れた耐脱亜鉛腐食性を有します。

URシリーズの脱亜鉛腐食試験結果
合金 寸法 ISO 6509 試験結果 JBMA T-303 試験結果
最大腐食深さ
(μm)
平均腐食深さ
(μm)
腐食形態 最大浸食深さ
(μm)
脱亜鉛腐食感
受性評価
UR30ST Ø4 <10 <10 凹凸 60 第1種
UR31 Ø20 20 <10 凹凸 65 第1種
Ø35 20 <10 凹凸 65 第1種
UR34 Ø28 330 180 β相優先腐食
鍛造品 30 <10 γ相優先腐食 70 第1種
C3604 Ø26 1000 900 全面全相腐食 400 対象外
C3771 鍛造品 900 800 全面全相腐食 250 対象外

※ 鍛造後、熱処理

URシリーズの脱亜鉛腐食試験結果
合金 UR30ST
寸法 Ø4
ISO 6509 試験結果 最大腐食深さ(μm) <10
平均腐食深さ(μm) <10
腐食形態 凹凸
JBMA T-303 試験結果 最大浸食深さ(μm) 60
脱亜鉛腐食感受性評価 第1種
合金 UR31
寸法 Ø20 Ø35
ISO 6509 試験結果 最大腐食深さ(μm) 20 20
平均腐食深さ(μm) <10 <10
腐食形態 凹凸 凹凸
JBMA T-303 試験結果 最大浸食深さ(μm) 65 65
脱亜鉛腐食感受性評価 第1種 第1種
合金 UR34
寸法 Ø28 鍛造品
ISO 6509 試験結果 最大腐食深さ(μm) 330 30
平均腐食深さ(μm) 180 <10
腐食形態 β相優先腐食 γ相優先腐食
JBMA T-303 試験結果 最大浸食深さ(μm) - 70
脱亜鉛腐食感受性評価 - 第1種
合金 C3604
寸法 Ø26
ISO 6509 試験結果 最大腐食深さ(μm) 1000
平均腐食深さ(μm) 900
腐食形態 全面全相腐食
JBMA T-303 試験結果 最大浸食深さ(μm) 400
脱亜鉛腐食感受性評価 対象外
合金 C3771
寸法 鍛造品
ISO 6509 試験結果 最大腐食深さ(μm) 900
平均腐食深さ(μm) 800
腐食形態 全面全相腐食
JBMA T-303 試験結果 最大浸食深さ(μm) 250
脱亜鉛腐食感受性評価 対象外

※ 鍛造後、熱処理

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耐応力腐食割性

JIS法およびASTM法(いずれもアンモニア雰囲気)による応力腐食割れ試験を満足します。

応力腐食割れ試験結果
  JIS A 法 ASTM
UR30ST
UR31

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被削性

UR31の被削性はC3604とほぼ同等で優れた被削性を有します。

UR31の切削抵抗および三分力測定結果
  ドリル試験 三分力
トルク
N・m
スラスト
N
主分力
N
送り分力
N
背分力
N
合力
N
UR31 0.40 214 107 31 13 112
C3604 0.37 224 91 61 22 112

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熱間加工特性

UR34の高温での変形抵抗

図

UR34の熱間鍛造推奨温度は700-820℃であり、C3771の熱間鍛造温度である650-770℃よりも50℃高くすることで同等の熱間変形抵抗となります。

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防汚特性

UR30STは優れた防汚性(藻・貝などの海生生物が付着することを妨げる性質)を持ち、海面養殖用イケスの線材として用いられています。

実海面養殖イケスの状況

写真 亜鉛めっき鋼線いけす(設置後4ヶ月経過)
写真 UR30STいけす(設置後2年経過)

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お問い合わせ先

技術部 開発営業グループ

  • 03-6629-5858 (UR30ST)

営業統括本部 営業部 (大阪)

  • 第4グループ072-233-9137 (UR31,34)

お問い合わせフォームはこちら

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