MSPシリーズ
Cu-Mg系銅合金

高性能固溶強化型銅合金としてCu-Mg合金の『MSPシリーズ』を販売しております。
車載端子、バスバーやリレーで、長年お客様より好評をいただいている「MSP1」、より高い強度と曲げ加工性、低比重を有し、小型端子に最適な特性を持つ「MSP5」、優れた導電率と耐応力緩和特性を有し、バスバーや高圧端子など高電圧・大電流用途に最適な「MSP8」をラインアップ。
自動車などのさらなる電装化に貢献してまいります。

合金の位置付け

MSPシリーズの合金位置付け図

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MSP1 CDAC18665

端子用銅合金として幅広く使用され、安定した品質、特性、供給体制は多くのユーザー様よりご好評を得ております。
CDANo.を取得しており3極(北米、欧州、アジア)への供給体制を有する当社No.1のグローバル合金です。高電圧を要求されるEV、PHEVにも高圧端子に採用されています。

合金の位置付け

マグネシウム固溶強化型銅合金を独自の製造技術により量産化に成功した合金です。
導電率、強度、曲げ加工性、応力緩和特性など端子材やばね材として必要とされる特性がバランス良く発揮されることで、世界中のあらゆる産業、部材で活躍しております。

MSP1の位置付け図

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主な特長

  • 1) 良好な導電率と強度を兼ね備えています。
  • 2) 優れた耐応力緩和特性を有しています。
  • 3) 耐応力腐食割れ性に優れています。
  • 4) 優れた疲労特性を有しています。
  • 5) 耐マイグレーションに優れています。
  • 6) 日本自動車技術会規格(JASO D 620)のクラスJC300に適合しています。
  • 7) 表面光沢や耐ウィスカー性に優れるリフローSnめっきも可能です。

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主な用途

  • 自動車用端子、リレー可動片、接点用ばね材、バスバーモジュール、リチウムイオン電池、ヒューズ端子、小型スイッチ、
    ジャンクションボックス、リレーボックス、ブレーカー、バッテリー端子

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化学成分

MSP1の化学成分は以下の通りです。

(重量%)
Mg P Cu
0.7 0.005 残部

※ 不可避不純物および微量添加元素を含む

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物理的性質

MSP1の物理的性質は以下の通りです。

特性 代表値
比重
(297K)
8.8
熱膨張係数
(×10-6/K : 293~573 K)
17.3
熱伝導率
(W/(m・K) : 293 K)
264
体積抵抗率
(µΩm : 293 K)
0.0273
導電率
(%IACS : 293 K)
63
縦弾性係数
(kN/mm : 293 K)
125

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機械的性質

MSP1の機械的性質は以下の通りです。

  質別 実績例
1/4H 1/2H H EH SH 1/4H 1/2H H EH
引張強さ
(N/mm)
365~450 420~510 480~570 540~630 590以上 399 459 530 585
0.2%耐力
(N/mm)
300~410 370~480 440~550 490~620 540以上 328 432 494 560
伸び
(%)
15以上 10以上 7以上 5以上 - 25.1 14.6 10.7 7.7
ばね限界値
Kb0.1(N/mm)
- 325以上 375以上 390以上 410以上 290 349 397 424
ビッカース硬さ
(HV)
(90
~140)
(120
~170)
(150
~190)
(170
~210)
(180以上) (126) (144) (162) (178)

※ 参考値

  質別
1/4H 1/2H H EH SH
引張強さ
(N/mm)
365~
450
420~
510
480~
570
540~
630
590以上
0.2%耐力
(N/mm)
300~
410
370~
480
440~
550
490~
620
540以上
伸び
(%)
15以上 10以上 7以上 5以上 -
ばね限界値
Kb0.1(N/mm)
- 325以上 375以上 390以上 410以上
ビッカース硬さ
(HV)
(90~
140)
(120~
170)
(150~
190)
(170~
210)
(180以上)
  実績例
1/4H 1/2H H EH
引張強さ
(N/mm)
399 459 530 585
0.2%耐力
(N/mm)
328 432 494 560
伸び
(%)
25.1 14.6 10.7 7.7
ばね限界値
Kb0.1(N/mm)
290 349 367 424
ビッカース硬さ
(HV)
(126) (144) (162) (178)

※ 参考値

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耐熱性

MSP1の耐熱性を右に示します。

MSP1の耐熱性は端子材、ばね材として十分な能力を持っています。特にりん青銅の代替材として好適です。

MSP1の耐熱性図

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応力緩和特性

MSP1の応力緩和特性を右に示します。

MSP1は銅合金の中でも優れた耐応力緩和特性を有し端子材として極めて高い信頼性があります。

MSP1の応力緩和特性図

  • 暴露温度:150℃
  • 曲げ方向:曲げ軸が圧延方向に直角
  • 曲げ応力:0.2%耐力の80%

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曲げ加工性

MSP1の曲げ加工性は以下の通りです。

MSP1は強度と導電率のバランスが優れているだけでなく、曲げ加工性が良好であるため、各種部品の小型化に貢献します。

質別 サンプリング方向
(圧延方向に)
曲げ内側半径(mm)R 評価
R/t
0.0 0.1 0.125 0.15 0.2 0.25 0.4 0.6 0.8 1.0
1/2H 0°:(Good way) 0.00
90°:(Bad way) 0.00
H 0°:(Good way) 0.00
90°:(Bad way) 0.33
EH 0°:(Good way) 0.00
90°:(Bad way) 0.83

評価方法:◎良好(合格)、○肌荒れ小(合格)、△肌荒れ大(合格)、▲割れ小(不合格)、×割れ大(不合格)

質別 1/2H H EH
サンプリング方向
(圧延方向に)
G.W. B.W. G.W. B.W. G.W. B.W.
曲げ内側半径
(mm)R
0
0.1
0.125
0.15
0.2
0.25
0.4
0.6
0.8
1.0
評価R/t 0.00 0.00 0.00 0.33 0.00 0.83

評価方法:◎良好(合格)、○肌荒れ小(合格)、△肌荒れ大(合格)、▲割れ小(不合格)、×割れ大(不合格)

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疲労特性

MSP1の疲労特性を右に示します。

MSP1は破断に至るまでの回数が多くばね材として最高の疲労特性を有しております。

MSP1の疲労特性図

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MSP5 CDAC18670

MSP5は、MSPシリーズにおける高強度銅合金であり、高導電性、優れた耐応力緩和特性と曲げ加工性も併せ持つことから、小型化が望まれる多種多様な電子・電気機器用の端子材料として使用できます。特に、車載小型端子用銅合金として、お客様より高い評価をいただいています。
また、コルソン系銅合金およびりん青銅の代替としても好適です。

合金の位置付け

弊社コルソン合金と同等以上の高い強度、導電性、耐応力緩和特性を有しながら、優れた曲げ加工性、打抜き加工性も併せ持っています。
そのため、車載0.50端子を始めとする車載小型端子材、民生小型端子材、ばね材として好適な高強度銅合金です。

MSP5の位置付け図

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主な特長

  • 1) 優れた耐力-導電率バランスを有しています。
  • 2) コルソン合金と同等以上の優れた耐応力緩和特性を有します。
  • 3) 優れた小型端子成形性(箱曲げ加工性、打抜き加工性)を有します。
  • 4) 低比重(コルソン系銅合金対比 95%)、レアメタルフリーによりコストパフォーマンスに優れます。
  • 5) 日本自動車技術会規格(JASO D 620)のクラスJC 400(質別 1/2H~EH)に適合しています。
  • 6) 表面光沢や耐ウィスカー性に優れるリフローSnめっき、低挿抜性を有するPICめっきも可能です。

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主な用途

  • 車載端子、民生端子、リレー可動片、接点用ばね材

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化学成分

MSP5の化学成分は以下の通りです。

(重量%)
Mg Cu
1.6 残部

※ 不可避不純物および微量添加元素を含む

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物理的性質

MSP5の物理的性質は以下の通りです。

特性 代表値
比重
(297K)
8.5
熱膨張係数
(×10-6/K : 293~573 K)
18.2
熱伝導率
(W/(m・K) : 293 K)
174
体積抵抗率
(µΩm : 293 K)
0.042
導電率
(%IACS : 293 K)
43
縦弾性係数
(kN/mm : 293 K)
115

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機械的性質

MSP5の機械的性質は以下の通りです。

MSP5はTDの強度を高く設計しているため、車載端子に適しております。

  規格 実績例(LD/TD)
1/2H H EH SH 1/2H
0.64mm厚
H
0.15mm厚
EH
0.15mm厚
SH
0.15mm厚
引張強さ
(N/mm2)
485~585 530~630 575~675 620~720 543/565 593/645 625/695 677/780
0.2%耐力
(N/mm2)
- - - - 507/512 543/592 585/647 636/735
伸び
(%)
5以上 4以上 3以上 3以上 11/16 9/14 7/12 7/10
ばね限界値※1
Kb0.1(N/mm2)
350以上 400以上 450以上 500以上 524 609 712 764
ビッカース硬さ※2
(HV)
(145
~205)
(160
~220)
(175
~235)
(190
~250)
(178) (193) (203) (219)

※1 サンプリング方向は圧延方向に対し直角
※2 参考値

  規格
1/2H H EH SH
引張強さ
(N/mm2)
485~585 530~630 575~675 620~720
0.2%耐力
(N/mm2)
- - - -
伸び
(%)
5以上 4以上 3以上 3以上
ばね限界値※1
Kb0.1(N/mm2)
350以上 400以上 450以上 500以上
ビッカース硬さ※2
(HV)
(145~205) (160~220) (175~235) (190~250)
  実績例(LD/TD)
1/2H
0.64mm厚
H
0.15mm厚
EH
0.15mm厚
SH
0.15mm厚
引張強さ
(N/mm2)
543/565 593/645 625/695 677/780
0.2%耐力
(N/mm2)
507/512 543/592 585/647 636/735
伸び
(%)
11/16 9/14 7/12 7/10
ばね限界値※1
Kb0.1(N/mm2)
524 609 712 764
ビッカース硬さ※2
(HV)
(178) (193) (203) (219)

※1 サンプリング方向は圧延方向に対し直角
※2 参考値

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耐熱性

MSP5の耐熱性を右に示します。

MSP5の耐熱性は端子材、ばね材として十分な性能を有しており、りん青銅の代替材としても好適です。

MSP5の耐熱性図

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応力緩和特性

右にMSP5の残留応力率を示します。

MSP5は、弊社コルソン合金と同等以上の優れた耐応力緩和特性を有し、車載端子材、民生端子材に適しています。

MSP5の応力緩和特性図

  • 暴露温度:150℃
  • 曲げ方向:曲げ軸が圧延方向に平行
  • 曲げ応力:0.2%耐力の80%

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曲げ加工性

MSP5の曲げ加工性は以下の表の通りです。

質別 板厚
(mm)
サンプリング方向
(圧延方向に)
曲げ内側半径(mm) 評価
R/t
0.0 0.1 0.15 0.2 0.25 0.4 0.6
H 0.15 0°:(Good way) 0
90°:(Bad way) 0.7
EH 0.15 0°:(Good way) 0
90°:(Bad way) 1.0

評価基準:○肌荒れ小(合格)、△肌荒れ大(合格)、▲割れ小(不合格)、×割れ大(不合格)

質別 H EH
板厚(mm) 0.15 0.15
サンプリング方向
(圧延方向に)
G.W. B.W. G.W. B.W.
曲げ内側半径
(mm)
0.0
0.1
0.15
0.2
0.25
0.4
0.6
評価
R/t
0 0.7 0 1.0

評価基準:○肌荒れ小(合格)、△肌荒れ大(合格)、▲割れ小(不合格)、×割れ大(不合格)

また、車載0.50端子を模擬試作し、断面を観察した結果を右に示します。

MSP5は極めて優れた箱曲げ加工性を有し、車載0.50端子をはじめとする車載小型端子、民生小型端子の成形が可能です。

車載0.50端子模擬試作断面図

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比重メリット

MSP5は、純銅やコルソン合金に比べ、約5%比重が小さくなっています。
そのため、同じ重量の場合、製品長さが約5%長くなり、その分多くの端子を製造することができます。

MSP5の比重メリット図

  • 製品ミリ単重:6kg/mm, 0.15tの場合

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お問い合わせ先

営業統括本部 営業一部 (東京)

  • 第1グループ03-6629-586103-6629-5845

営業統括本部 営業二部 (大阪)

  • 第1グループ072-233-9240072-227-6590

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