MAXシリーズ
コルソン合金

MAXシリーズはNi、Siを添加元素として利用したコルソン系の銅合金シリーズです。強度、導電率、加工性に優れており、製造工程中の特殊熱処理を利用することによりさらに特性は向上され、様々な用途に展開されています。

合金の位置付け

コルソン合金とは、NiとSiの微細な金属間化合物を銅マトリックス中に析出させることでバランスのとれた強度と導電率特性を実現する合金です。三菱伸銅のMAXシリーズは、独自の熱処理技術により、それら特性を要求される範囲にコントロールすることで幅広いラインナップをそろえました。

図

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主な用途

  • 自動車用端子・コネクター、民生用端子・コネクターリレー, ICソケット, ブレーカー, ランプソケット, CPUソケット

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MAX251 CDA64725

MAX251はコルソン系の銅合金です。リン青銅代替材として開発された強度、導電率、加工性に優れた銅合金です。強度と加工性のバランスに優れておりMAXシリーズの中でも高導電の特性を特性を有しております。

合金の位置付け

MAX251は三菱伸銅が開発したコルソン合金でNiを2%含有しています。そのため強度と導電率のバランスをハイレベルで実現しております。コネクターやリレーなどの各種電気部品の高密度化に有効です。中程度の強度と導電率が必要な材料をお探しの方には最適です。

図

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主な特長

  • 1) 強度・曲げ加工性・導電率のバランスに優れています。
  • 2) 耐熱性に優れています。
  • 3) 特殊熱処理により機械的特性の異方性が小さくなっています。
  • 4) 表面光沢や耐ウィスカー性に優れるリフローSnめっきも可能です。

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主な用途

  • 小型端子、コネクター、リレー、ソケット類 

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化学成分

MAX251の化学成分は以下の通りです。

(重量%)
Ni Si Sn Zn Cu
2 0.5 0.5 1

※ 不可避不純物および微量添加元素を含む

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物理的性質

MAX251の物理的性質は以下の通りです。

特性 代表値
比重 8.9
熱膨張係数 17.1
熱伝導率 194
体積抵抗率µΩm 0.038
導電率(%IACS) 46
縦弾性係数(kN/mm 130

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機械的性質(実績例:LD方向)

MAX251の機械的性質は以下の通りです。

  質別
1/2H H EH SH ESH
引張強さ
[N/mm]
450~550 500~600 540~640 600~700 700以上
0.2%耐力
[N/mm]
390~520 440~580 480~630 540~690 650以上
伸び
[%]
8以上 6以上 4以上 2以上 -
ばね限界値Kb0.1
[kN/mm]
- - (400以上) (440以上) (470以上)
ビッカース硬さ
[HV]
(125~185) (140~200) (150~215) (165~230) (200以上)

※ 参考値

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応力緩和特性

右にMAX251の残留応力率を示します。

MAX251はC5210(りん青銅)やC2600(黄銅条)に比べて、優れた応力緩和特性があることがわかります。

図

  • 暴露温度:150℃
  • 曲げ方向:曲げ軸が圧延方向に直角
  • 曲げ応力:0.2%耐力の80%

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疲労特性

右にMAX251の疲労特性を示します。

MAX251の疲労特性はばねや端子に要求されるレベルを満たしています。

図

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MAX251C CDA64725

MAX251Cは、製造工程中の特殊熱処理を利用することによりさらに特性は向上され、強度が向上しただけでなく、機械的特性の異方性を小さくし強度-曲げ加工性のバランスを最適化した高強度銅合金です。その加工性の良さから様々な用途に展開されています。

合金の位置付け

MAX251Cは独自の製造工程により従来品に比べ強度と曲げ加工性を向上させたコルソン合金です。MAX251をしのぐ強度と曲げ加工性のバランスにより部品の更なる小型化を実現させます。ベリリウム銅やチタン銅からの切り替えも可能です。

図

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主な特長

  • 1) 強度・曲げ加工性・導電率のバランスに優れています。 
  • 2) 耐熱クリープ特性に優れています。
  • 3) 特殊熱処理により機械的特性の異方性が小さくなっています。
  • 4) 表面光沢や耐ウィスカー性に優れるリフローSnめっきも可能です。

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主な用途

  • 自動車用オス、メス端子用小型端子、LEDランプソケット、ヒューズ端子、小型スイッチ、民生用端子・コネクター

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化学成分

MAX251Cの化学成分は以下の通りです。

(重量%)
Ni Si Sn Zn Cu
2 0.5 0.5 1

※ 不可避不純物および微量添加元素を含む

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物理的性質

MAX251Cの物理的性質は以下の通りです。

特性 代表値
比重 8.9
熱膨張係数 17.1
熱伝導率 160
体積抵抗率µΩm 0.047
導電率(%IACS) 37
縦弾性係数(kN/mm 130

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機械的性質

MAX251Cの機械的性質は以下の通りです。

  質別 実績例
1/2H H EH 1/2H H EH
引張強さ
[N/mm]
540~640 600~700 640~740 626 675 717
0.2%耐力
[N/mm]
480~630 540~690 580~735 554 584 663
伸び
[%]
8 5 3 17.3 14.8 11.4
ばね限界値Kb0.1
[kN/mm]
- - - (477) (529) (562)
ビッカース硬さ
[HV]
(150~215) (165~230) (180~240) (187) (199) (211)
導電率
[%IACS]
33以上 40 38 38

※ 参考値

  質別
1/2H H EH
引張強さ
[N/mm]
540~640 600~700 640~740
0.2%耐力
[N/mm]
480~630 540~690 580~735
伸び
[%]
8 5 3
ばね限界値Kb0.1
[kN/mm]
- - -
ビッカース硬さ
[HV]
(150~215) (165~230) (180~240)
導電率
[%IACS]
33以上
  実績例
1/2H H EH
引張強さ
[N/mm]
626 675 717
0.2%耐力
[N/mm]
554 584 663
伸び
[%]
17.3 14.8 11.4
ばね限界値Kb0.1
[kN/mm]
(477) (529) (562)
ビッカース硬さ
[HV]
(187) (199) (211)
導電率
[%IACS]
40 38 38

※ 参考値

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耐熱性

MAX251Cの等時軟化特性を右に示します。

MAX251Cは高温下で使用される端子材として十分な耐熱性を有します。

図

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応力緩和特性

MAX251Cの耐応力緩和特性を右に示します。

ベリリウム銅やばね用りん青銅以上の耐応力緩和特性を有していることがわかります。

図

  • 暴露温度:150℃
  • 曲げ方向:曲げ軸が圧延方向に直角
  • 曲げ応力:0.2%耐力の80%

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曲げ加工性

MAX251Cの曲げ加工性は以下の通りです。
高い強度を持ちながら、優れた曲げ加工性を併せ持ちます。このため部品の小型化・信頼性向上に貢献できます。

質別 サンプリング方向 曲げ内側半径(mm)R 評価R/t
(圧延方向に) 0.0 0.1 0.125 0.15 0.2 0.25 0.4 0.6 0.8 1.0
1/2H 0°:(Good way) 0.0
90°:(Bad way) 0.0
H 0°:(Good way) 0.0
90°:(Bad way) 0.0
EH 0°:(Good way) 0.6
90°:(Bad way) 0.5

評価方法:◎良好(合格)、○肌荒れ小(合格)、△肌荒れ大(合格)、▲割れ小(不合格)、×割れ大(不合格)

質別 1/2H H EH
サンプリング方向 (圧延方向に) G.W. B.W. G.W. B.W. G.W. B.W.
曲げ内側半径(mm)R 0.0
0.1
0.125
0.15
0.2
0.25
0.4
0.6
0.8
1.0
評価R/t 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 0.5

評価方法:◎良好(合格)、○肌荒れ小(合格)、△肌荒れ大(合格)、▲割れ小(不合格)、×割れ大(不合格)

条製品 90°W曲げ(曲げ評価, 安全曲げ半径)

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MAX375 CDA64727

MAX375は、端子の多極化、小型化の要求に対応したMAXシリーズで最も強度の高い銅合金です。
強度と曲げ加工性のバランスを保ち小型端子やリレーの可動片に必要な強いばね性と耐熱性を有する銅合金です。

合金の位置付け

MAX375はNiを高濃度で含有するコルソン合金であって強度に優れた合金です。その強度はコルソン合金の中でも最高のグループに属します。そのためりん青銅はもちろんチタン銅やベリリウム銅の代替材としても活用されています。

図

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主な特長

  • 1) 強度・導電率・耐熱性のバランスに優れています。
  • 2) 既存のコルソン系銅合金の上位に相当する強度があります。
  • 3) 各種電気、電子部品などの高密度化、耐熱化に大変有効です。
  • 4) 表面光沢や耐ウィスカー性に優れるリフローSnめっきも可能です。

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主な用途

  • 小型端子、リレー、スイッチ、ばね部品

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化学成分

MAX375の化学成分は以下の通りです。

(重量%)
Ni Si Sn Zn Cu
2.85 0.7 0.5 0.5

※ 不可避不純物および微量添加元素を含む

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物理的性質

MAX375の物理的性質は以下の通りです。

特性 代表値
比重 8.9
熱膨張係数 17.1
熱伝導率 180
体積抵抗率µΩm 0.043
導電率(%IACS) 40
縦弾性係数(kN/mm 132

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機械的性質

MAX375の機械的性質は以下の通りです。

  質別 実績例
1/2H H EH SH 1/2H H EH
引張強さ
[N/mm]
660~800 750~850 800~900 850~950 737 781 824
0.2%耐力
[N/mm]
530~630 710~690 770~735 830~950 698 760 805
伸び
[%]
9 6 3 1 13.7 10.1 6.9
ばね限界値Kb0.1
[kN/mm]
- - - - (630) (700) (750)
ビッカース硬さ
[HV]
(170~260) (210~270) (220~280) (230~290) (230) (242) (255)

※ 参考値

  質別
1/2H H EH SH
引張強さ
[N/mm]
660~800 750~850 800~900 850~950
0.2%耐力
[N/mm]
530~630 710~690 770~735 830~950
伸び
[%]
9 6 3 1
ばね限界値Kb0.1
[kN/mm]
- - - -
ビッカース硬さ
[HV]
(170~260) (210~270) (220~280) (230~290)
  実績例
1/2H H EH
引張強さ
[N/mm]
737 781 824
0.2%耐力
[N/mm]
698 760 805
伸び
[%]
13.7 10.1 6.9
ばね限界値Kb0.1
[kN/mm]
(630) (700) (750)
ビッカース硬さ
[HV]
(230) (242) (255)

※ 参考値

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耐熱性

MAX375の等時軟化特性を右に示します。

MAX375の耐熱性はベリリウム銅に匹敵することがわかります。そのため高温環境下での使用にも高い信頼性を持つことができます。

図

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応力緩和特性

MAX375の耐応力緩和特性を右に示します。

MAX375はベリリウム銅やばね用りん青銅以上の耐応力緩和特性を有しています。

図

  • 暴露温度:150℃
  • 曲げ方向:曲げ軸が圧延方向に直角
  • 曲げ応力:0.2%耐力の80%

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疲労特性

MAX375の疲労特性を右に示します。

MAX375の疲労特性はりん青銅やベリリウム銅よりも理想領域に近く、ばねや端子に要求される特性を満たしています。

図

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お問い合わせ先

営業統括本部 営業一部 (東京)

  • 第1グループ03-6629-586103-6629-5845

営業統括本部 営業二部 (大阪)

  • 第1グループ072-233-9240072-227-6590

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